嫋やかたり得る夕日が笑う
朝焼けをその身に受けながら、掻き鳴らす命の喘鳴。
忽焉として風が貴方を隠す
朽ち果て、朝顔。
あの子の心はレクタングル
大体いつも信号に捕まる、そんな青い春を生きている。
蹲る夥しい先々の不安たちよ
どこにも行かないでと言った彼がどこに居るのかそもそも分からない。
売れ残った喜びよ、貴様には能わず
雪溶けの口溶けは道化の如く。
寄る年波の万年筆
行間の隙間や居間の隙間が寂しいから、二人は間も無く重なり合う。
忘れ物ってなんだっけ
田舎を口ずさむ。すると都会が拗ね出した。