仕事と仕事の合間に休暇がやってくるのか。 休暇と休暇の隙間に明日がやってくるのか。 明日と明日の狭間に貴方がやってくるのか。 そして貴方は何時の間にか仕事へ行くのだ。
髭剃りが僕の輪郭を無造作に彫刻する。
痘痕も靨の自覚はあると、あの時言った。今も変わってない。
手元のタブレットの一辺よりも短い人生。
忸怩タル涙ヲ切先ニ添エテ、三月ノアノ月明カリノ下デ風ヲ睨ンダ貴方ヘノ恋慕ニ同封スル。
憎しみに錠をかける。
幸せにアイロンをかける。
賑やかし虚ろにさざめく伽藍堂。
ラブソング、メイビー。
虚しさと儚さだけを売買するあの商人が、どうやら幸福を餌に買収されたらしい。
桜色の影を追い続け、ついには追い越してしまった轍は紅葉色。
何よりも吐いた、嗚呼。
手当たり次第に足掻いた果てに、体裁などはにべもなく、首尾も上々と頭痛が唄う。
逃げる事も許されず、口から溢れでる一生のお願いすら聞き入れてもらえず、慈悲も無く、ただ非情にも、花粉症が私を殺しにかかる。
朝焼けをその身に受けながら、掻き鳴らす命の喘鳴。
朽ち果て、朝顔。
大体いつも信号に捕まる、そんな青い春を生きている。
どこにも行かないでと言った彼がどこに居るのかそもそも分からない。
雪溶けの口溶けは道化の如く。
行間の隙間や居間の隙間が寂しいから、二人は間も無く重なり合う。
田舎を口ずさむ。すると都会が拗ね出した。
私が傘を差すと、決まって空が剥がれ落ちる。
永遠があやとりを絡ませてしまいました。
黒いシミが、わたしの悲しみをしみじみ象る。
背後霊が私の眼前に佇む。
その輪郭だけを口ずさむ。