ざっかけない曇天
賑やかし虚ろにさざめく伽藍堂。
空っぽの虚栄心を明日の僕へと着払いで配送
ラブソング、メイビー。
慚無い夕暮れの影一つ
虚しさと儚さだけを売買するあの商人が、どうやら幸福を餌に買収されたらしい。
夢々冷めつ纏繞人
桜色の影を追い続け、ついには追い越してしまった轍は紅葉色。
糾える今日と私を生き埋める
何よりも吐いた、嗚呼。
錆びれた寂しさの妙諦
手当たり次第に足掻いた果てに、体裁などはにべもなく、首尾も上々と頭痛が唄う。
奸曲此方はかえりみる
逃げる事も許されず、口から溢れでる一生のお願いすら聞き入れてもらえず、慈悲も無く、ただ非情にも、花粉症が私を殺しにかかる。